ボルカノについて

ボルカノ株式会社についてご案内します。

Aboutボルカノについて

1928(昭3)年の創業以来、燃焼をコア技術に一貫して「バーナ」にこだわり続けてきた。
95年もの間、まったくぶれることなく燃焼技術に磨きをかけてきた。
船舶向けボイラ用バーナや舶用焼却炉、陸上産業向けボイラ用バーナからなる燃焼機事業部と、都市ゴミや下水汚泥焼却炉用バーナ、バイオマス発電用起動バーナや化学工場廃液/廃ガス焼却装置などを扱う化工機事業部(陸上)の2事業部を展開している。
当初は舶用機器のウエイトが高かったが、今では舶用と陸上の比率が50%ずつと、バランスの取れた構成になっている。
バーナ単体だけでなく、環境装置・プラント建設まで一貫して手掛けることで規模拡大してきた。

01海外技術導入で飛躍

創業者は国産初の低圧空気噴霧式オイルバーナを開発した“パイオニア”。石炭などの固形燃料から重油などの液体燃料に置き換わることを見越した上でのことだった。そして第二次世界大戦後、国は「計画造船」を掲げ必要な商船の確保を進めていた。ボルカノのバーナはこれらの新造船に採用され、戦後の事業の基礎を築いた。今も船舶用機器はボルカノの主力事業のひとつである。飛躍のきっかけは海外技術の導入。1962年に英国ABC社と技術提携し、SFD型燃焼装置(Suspended Flame Dual burner)の国内生産を開始した。この装置は当時の最先端をいくもので、高シェアを獲得した。陸上部門である化工機事業部でも64年に英国アークハート社とダブルトロイダル型燃焼器、同ノルダック社と液中燃焼装置について技術提携した。これにより環境プラント装置分野に進出した。「60年代に今の会社の基礎ができた」(沖原正章社長)という。特に液中燃焼の技術によって化学工場から排出される無機塩含有廃液処理が可能になり、70年代にかけて公害が社会問題化する中で、大きく売り上げを伸ばした。

造船業界の将来予測は難しいが、船舶のリプレースが始まるのは間違いない。また化石燃料から新しい燃料に切り替わることは疑いの余地がない。化石燃料に代わるものとしてはアンモニア、水素、メタノール、バイオ燃料など様々な候補があり、「それらを見極めるにはトライアンドエラーを繰り返すことになる」(同)と見ている。ボルカノでは、燃えにくいアンモニア、燃えやすい水素と、正反対の特性を持つガスの燃焼処理技術の開発を完了し製品化している。環境負荷の低い次世代燃料を安全に扱うには、タンク内ガスによるタンク圧上昇の調整や、毒性のあるアンモニア燃料等の無害化などの技術が必要になる。発売中のLNG(液化天然ガス)用のガス燃焼ユニット(GCU:Gas Combustion Unit)の技術を活用し、大阪大学大学院工学研究科機械工学専攻燃焼工学領域赤松研究室と共同でアンモニアガスを燃焼処理する基礎技術を開発した。さらに陸上産業向けで実績を持つ水素燃焼技術を応用し、水素についてもGCUを用いて安全に燃焼処理する基礎技術の単独開発に成功した。アンモニア燃料船や、水素燃料船など次世代船の開発が進んでおり、今後の市場ニーズを見極めながら、次世代GCUとして市場投入を進めている。

02創業100周年目前に

2028年には創業100周年という大きな節目を迎える。もちろん紆余曲折は多々あった。本業に徹した故に08年のリーマンショックでも大きな影響を受けることはなかった。そもそも燃焼技術は奥が深く「人材育成に時間がかかり、参入障壁は高い」。アンモニアや水素など新しい技術に対応し、燃焼技術をより高度なものにしていかねばならない。「ボルカノの事業は創造活動そのもの」というスローガンがより明確になりつつある。

創立90周年記念旅行