舶用機械

ボルカノ株式会社「ボイラ用DFバーナ[LNG燃料船向け]ガス/オイル同時混焼DFバーナ「Vignis」」をご案内します。

ボイラ用DFバーナLNG燃料船向けガス/オイル同時混焼DFバーナ「Vignis」「Vignis-W」

LNG(液化天然ガス)燃料船向けボイラ用ガス/オイル同時混焼DF(Dual Fuel=二元燃料、ここではガスとオイルの2種類を意味しています)バーナ「Vignis1(ビグニス)」は、ガス専焼、オイル専焼だけでなく、ガスとオイルを同時に燃焼(混焼による連続燃焼可能)させることが可能です。混焼可能とすることで、LNG燃料タンクで発生した蒸発ガス(BOG=Boil Off Gas)のボイラ燃料としての有効活用が図れます。混焼時でも安定した燃焼を実現しており、燃料の切り替えも自動で円滑にできることから、お客様の状況に応じた専焼/混焼の選択が容易で、ヒューマンエラー防止に役立ちます。

仕様

蒸発量
1.0~12.0 t/h
噴霧方式
ガス=拡散混合、オイル=空気噴霧
ガス燃焼量
80~840 kg/h
油燃焼量
95~990 kg/h
制御方式
比例制御
対応燃料
LNG、HFO、MGO
ターンダウン比率(ガス)
10:1
燃料粘度
700cSt対応
燃焼形態
ガス/オイル混焼、ガス専焼、オイル専焼

特徴

  • ガス/オイル同時混焼:ガスとオイルを単独燃焼及び同時混焼させることができるため燃料を安全に自動切換えすることができます。また、同時混焼によりボイラ用バーナをGCU2として機能させることができるようになるため、メタンガス大気放出ゼロに貢献します。
  • GCUモードを標準搭載:通常ボイラモードとは別にGCUモードを設けました。GCUモードを活用いただくことでGCU搭載不要とできる場合があるなど、機器構成の簡潔化に貢献します。
  • Vignis-W(ワイドレンジ型):ワイドレンジ型は、GCUモード時のガス燃焼量が通常ボイラ使用時の3倍まで可能です。LNG燃料船、バンカリング船におけるガスフリー3の際に、作業時間を大幅に短縮できます。
  • 不活性ガス100%になるまで蒸発ガスを燃焼:メインバーナでガスとオイルを同時に混焼させることにより、蒸発ガスが不活性ガス100%になるまで完全に燃焼させることができます。
  • 高TDR性能:最大10:1のTDR(ターンダウン比)により点消火回数が減少し、熱損失やトラブルを低減します。
  • 国際基準IGFコード4、IGCコード5 に完全準拠:40年近くにわたる、船舶でのガス燃焼経験に基づき、ボルカノDFバーナは、IGFコード、IGCコードに完全準拠しています。
  • 1.「Vignis」(登録商標)は、商標ボルカノの頭文字Vとラテン語ignis(炎)を組合せた造語です。
  • 2. GCU:ガス燃焼ユニット(Gas Combustion Unit)の略。LNGを扱う船において様々な場面で発生する可燃ガス、不活性ガスが含まれる蒸発ガスを安全に処理する装置。
  • 3. ガスフリー:LNG燃料船、バンカリング船は入渠前に可燃ガスをLNGタンク内から除去する必要があります。その際に大量の可燃ガスの処理が必要となります。
  • 4. IGFコード:International Code Of Safety for Ships Using Gases Or Other Low-Flash Point Fuels(国際ガス燃料船コード、日本語に直訳するとガス燃料及び低引火点燃料を使用する船舶の安全に関する国際規則)。LNG燃料船に適用される国際基準。
  • 5. IGCコード: International Code for the Construction and Equipment of Ships Carrying Liquefied Gases in Bulk(液化ガスの撒積運送のための船舶構造および設備に関する国際規制)。LNG運搬船に適用される国際基準。

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