ガス燃焼ユニットLNG燃料船向けガス燃焼ユニット「MECS-G」
「MECS-G(メックス ジー)」はLNG燃料に対応するガス燃焼ユニットです。LNG(液化天然ガス)燃料船、LNGバンカリング船(船舶燃料供給船)などにおいて、LNGタンク内で発生する蒸発ガス(BOG = Boil Off Gas)と、バンカリングやメンテナンス作業時に実施するガスフリーで発生する不活性ガス混じりの蒸発ガスは、環境負荷が低い方法で安全に処理することが必要です。蒸発ガスの主成分「メタン(CH4)」の地球温暖化係数は二酸化炭素(CO2)の25倍であり、ガス燃料船に対する国際基準であるIGFコード*1はこの可燃ガスの大気放出を禁止しています。蒸発ガスを処理する手段の一つとして、「MECS-G(メックス ジー)」によって蒸発ガスを燃焼処理させることにより、メタンガス大気排出ゼロ、環境負荷軽減に貢献します。
1 IGFコード:I Code Of Safety for Ships Using Gases Or Other Low-Flash Point Fuels(国際ガス燃料船コード、日本語に直訳するとガス燃料及び低引火点燃料を使用する船舶の安全に関する国際規則)。LNG燃料船に適用される国際基準。
仕様
- 処理燃焼量
- 25~1,000 kg/h
- ガス圧力
- フリーフロー*2~1.0 MPa
- 計画排ガス温度
- 450℃(高温トリップ:500℃)
2 タンクから出てくるガス圧のまま供給すること
特徴
- LNG燃料タグボート、LNGバンカリング船、貨物船、などへの搭載実績があります。
- 燃料ガスとオイルとの同時混焼技術により、燃料タンク内の不活性ガス混じりの燃料ガスを不活性ガス100%になるまで燃焼できます。
- ガス温度は標準の0℃からマイナス150℃(オプション)まで対応できます。
- 再液化や再圧縮での処理方法に比べ、電力消費が少なくて済みます。