ガス燃焼ユニットアンモニア燃料船向けガス燃焼ユニット「MECS-N」
LNG燃料タグボート、LNGバンカリング船などで稼働実績があるガス燃焼ユニット「MECS-G(メックス ジー)」のアンモニア燃料対応版が「MECS-N(メックス エヌ)」です。温暖化対策に有効な次世代燃料として期待されるアンモニア利用*1において、アンモニア燃料船で発生するアンモニアガスを安全かつ適切に燃焼することができます。可燃ガスの大気放出はIGFコード*2によって禁止されています。「MECS-N」は、一般社団法人 日本舶用工業会*3の新製品開発助成事業として、公益財団法人 日本財団*4の助成を得て製品開発しました。
- 1 アンモニア: アンモニアは天然ガスや再生可能エネルギー等から製造することが可能であり、燃焼してもCO2を排出しないため、温暖化対策に有効な燃料の一つとされています。さらに、アンモニアは、水素キャリアとしても活用でき、水素と比べ、既存インフラを活用することで、安価に製造・利用できることが特徴となっています。(資源エネルギー庁「エネルギー白書2021」引用)
- 2 IGFコード:I Code Of Safety for Ships Using Gases Or Other Low-Flash PointFuels(国際ガス燃料船コード、日本語に直訳するとガス燃料及び低引火点燃料を使用する船舶の安全に関する国際規則)。LNG燃料船に適用される国際基準。
- 3 一般社団法人 日本舶用工業会:http://www.jsmea.or.jp/
- 4 公益財団法人 日本財団:https://www.nippon-foundation.or.jp/
仕様
- 処理燃焼量
- アンモニア(NH3)70~2,700 kg/h
- 計画ガス圧力
- フリーフロー*5~1.0MPaG
- 計画排ガス温度
- 450℃(高温トリップ:535℃)
5 タンクから出てくるガス圧のまま供給すること
特徴
- アンモニア(NH3)を安全に燃焼処理し無毒化
- 掃気やタンクへの燃料出し入れの際に押し出される不活性ガス(N2)混じりのアンモニアガスを燃焼処理