ボルカノ株式会社(以下 ボルカノ)は、水素燃料船向けガス燃焼ユニット「MECS-H25(メックス エイチ 25)」*1を2023年11月20日発売しました。
新製品「MECS-H25」は、LNG燃料タグボート、LNGバンカリング船などで稼働実績があるガス燃焼ユニット「MECS-G」の水素燃料対応版です。温暖化対策に有効な次世代燃料として期待される水素利用*2において、水素燃料船で発生する水素ガスを安全に燃焼することができる「MECS-H25」の水素ガス処理燃焼量は10kg/h。
一般社団法人 日本舶用工業会*4の新製品開発助成事業として、公益財団法人 日本財団*3の助成を得て、ボルカノは燃えやすい特性を持つ水素を安全に燃焼処理する基礎研究に独自で取り組み、基礎技術を確立した結果、この水素ガス燃焼ユニット(GCU)を製品化しました。
イラスト:水素ガス燃焼ユニット「MECS-H25」
今後予想される水素燃料船普及の動向を見定めた上で、他の処理燃焼量に対応する製品ラインナップを追加していく考えです。ボルカノはこれからも環境負荷軽減に貢献する製品をお届けしていきます。
参考 MECS-H25 仕様概要
- 製品型式(TYPE)…… MECS-H25
- 処理燃焼量 …… 水素 10kg/h
- 1.「MECS」(登録商標)は、Marine Evolutional Combustion System(革新的な船用燃焼システム)の略です。
- 2. 水素 …… 水素=多様な資源から製造できるため、国内での製造や、海外からの資源の調達先の多様化を通じ、我が国のエネルギー供給・調達リスクの低減に資するエネルギー(資源エネルギー庁「水素社会実現に向けた取組」引用)(水素=極めて可燃性・引火性の高いガス(厚生労働省「職場の安全サイト」引用)
- 3. 公益財団法人 日本財団
- 4. 一般社団法人 日本舶用工業会